外壁塗装の料金は建坪数でなく塗装面積で決まる

外壁塗装の見積もりには、現地調査と建物診断が不可欠です。建坪数だけとか、簡単な測量だけで見積もりを出すような業者は、信頼できない業者です。

塗装業者の見積もり金額の例として、30坪の家の外壁塗装の料金はいくら、40坪の家ならいくら、というのを見たことがあるでしょう。

これは、あくまでも目安です。

実際の見積もり金額は、外壁の塗装面積で計算されます。

 

建坪数(延べ床面積)が同じでも、塗装面積が異なる場合があります。

例えば、次のようなケースです。

建坪数が同じでも塗装面積が異なる場合も

どちらも建坪数(延べ床面積)は100?u(約30坪)ですが、周囲の長さが異なります。

外壁の高さを3mとすると、塗装面積は120?uと132?uとなり、12?uの差が生じる計算になります。

 

さらに、「表面が平らな壁」と「凹凸がある壁」では、使用する塗料の量に大きな違いが出てきます。場合によっては「凹凸のある外壁」では「平らな外壁」に比べて、塗料の使用量が約3倍になることもあるようです。

 

塗装以外の費用

外壁塗装には、「狭い意味での塗装」以外にも費用がかかります。

まず、下地処理です。サイディング外壁の場合は、コーキング(シーリング)の打ち替えが必要な場合もあります。モルタル外壁にクラック(ひび割れ)がある場合には、その部分の補修も必要です。

木部の傷みや鉄部の腐食があると、その補修も必要です。場合によっては、大工さんや板金職人の費用も見積もりに入ります。

このように、適切なメンテナンスのタイミングを過ぎている場合には、構造体からの補修が必要になり、余分な費用がかかるのです。

また、窓もアルミサッシの窓なら塗装の必要はありませんが、木製の窓であれば塗装が必要になります。窓枠周りのコーキングが劣化していれば、その補修も必要でしょう。

さらに、外壁塗装では足場が不可欠です。この足場組みも塗装料金に反映されます。足場を組むにも、状況によっては足場代に2倍の費用が発生することもあります。

もし狭い足場なのに格安の見積りだったとしたら、足場代を別の項目に潜り込ませている可能性もありますから、チェックするようにしましょう。

 

塗装面積の料金まとめ

同じ建坪数の家でも外壁の塗装面積は異なります。外壁塗装の費用は、建坪数から大まかな金額の目安は分かりますが、正確には塗装面積を算出する必要があります。

そのほか、外壁の劣化の状態や足場を組む場所の状況などによっても違ってきますから、塗装業者に正確な見積もりを出してもらい、その内容を検討することが大切です。

 

見積もり依頼で知っておきたい3つのポイント

業者に外装リフォームの見積もりを依頼するとき、ポイントは大きく3つです。

 

ポイント1:複数の業者から見積もりを取る。

家全体を塗装する前提で見積もりを頼む。
調査診断書・仕様書をあわせて請求する。

複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から相見積もりを取ることで、「適正価格」や「相場」を判断することができます。

家の外壁や屋根の塗装は、生涯で何度も行うものでありませんから、「適正価格がどれくらいか分からない」という方が、ほとんどでしょう。それが普通です。

1社だけに見積もりを依頼すると、その料金が「適正価格かどうか」判断できません。特に、訪問業者のセールストークに上手く乗せられ、そのまま契約してしまうのは、ゼッタイに避けましょう。

信頼できる優良業者3社くらいに、見積もり依頼するのがベストです。

 

ポイント2:家全体を塗装する前提で見積もりを頼む

まずは「家全体でいくらかかるか」見積もりを出してもらいましょう。それを見たうえで、不要な部分を予算にあわせて除外すればいいのです。

よくあるのが「ここは、まだきれいだからいい」とか「ここは、塗り替えしなくても大丈夫」と、はじめから一部を除外して見積もりを依頼するケースです。雨樋や雨戸など付帯物を除外することが多いようです。

「少しでも塗装個所を少なくして、費用を安くしたい」と思う気持ちは分かりますが、そういうやり方は損です。

近いうちに、塗り替えしないといけなくなるときが、必ずやってきます。

塗装工事には、仮設足場が必要です。足場代も意外と費用がかかります。一般的な家で15万円くらいかかります。

ですから、足場が必要な個所は、いっしょに塗り替えしておく方が、長い目で見て経費の節減につながるのです。

雨樋や雨戸などは、外壁よりも塗膜(塗装)の劣化が進みやすく、本来なら早めに塗り替えする方が良いくらいなのです。

 

ポイント3:調査診断書・仕様書をあわせて請求する

見積書1枚だけでは、具体的な工事の内容まで分かりません。見積書といっしょに、調査診断書や仕様書を合わせて出してもらいましょう。

業者は、見積もりを出すにあたって、建物の診断を行い、その結果に基づいて、調査診断書と仕様書を作成します。

 

これは、「どこが、どんな状態なのか」「どこに、どんな工事をするのか」といったことを記載したものです。

工事が始まって、「その部分は見積もりに含まれていません」などとならないように、しっかり確認することが大切です。

 

「パック価格」は、含まれる工事をチェック

最近は「パック価格」になっている場合があります。例えば「30坪○○万円」といったようなものです。

 

これは、どんな塗装工事が含まれるのか確認しておくことが必用です。

建坪数が同じでも、塗装面積が違うし、凹凸のある壁面なら使用する塗料の量が3倍くらいになることもあります。

 

さらに外壁の状態によって、下地処理の費用が違ってきます。

クラックを埋めるコーキング費用やコーキングの打ち替え費用、雨樋や雨戸など付属物の塗装費用などが、パック価格に含まれているかをよく確認することが必用です。

 

外壁塗装の見積書 7つのチェックポイント

契約のときに口約束はトラブルのもと。必ず書面(見積書)確認することが大切です。もし記載がなければ、必ず書き込んでもらいましょう。

見積書のチェックポイントは7つです。

7つのチェックポイント

  1. 支払い条件がどうなっているか
  2. 数量・単位・単価が詳細に記載されているか
  3. 塗装個所を明示しているか
  4. 塗料の種類と塗りの回数が明記されているか
  5. 工程ごとに塗料の色を変えて塗り、写真を提出すること
  6. 塗装工事以外の費用が記載されているか
  7. 諸経費が高すぎないか

支払い条件がどうなっているか

塗装工事の支払い方法は、工事完了後の一括払いか、契約時と工事完了後の2回払いが一般的です。

注意が必要なのは、工事代金を先に全額支払う必要はないし、支払ってはいけないということです。

もし「全額前払い」というような業者は、疑った方がよいでしょう。お金だけ受け取って、連絡が取れなくなってしまう業者がいるからです。

「工事代金を先に全額支払っていただければ、消費税分をサービスします」というような業者にも気をつけましょう。これも同様の手口が考えられます。悪徳業者の甘い言葉には、十分注意が必要です。

 

数量・単位・単価が詳細に記載されているか

見積書は、施工個所別・施工内容別に、内訳を数量や単価まで詳細に記載されているかチェックしましょう。

工事一式とまとめていたり、工事種別に分類していても数量や単価がなく一式となっているような場合は要注意です。

通常、一式料金を使うのは、規模の小さな工事の場合です。例えば、外壁塗装工事の単価が1,500円/?uとしましよう。塗装面積が100?uなら15万円ですが、10?uでは1万5千円です。これ以下になると、人件費も出せなくなります。

ですから、塗装面積が少ないと採算が合わないため、一式料金とするのです。この場合、料金は割高になります。

しかし、家全体の塗装となると、十分採算が合いますから、一式料金としないのが普通です。

一式料金では、どの工事にいくらかかるのか、チェックしようがありません。

一式料金で出すのは、詳細な見積もりを出す能力がない業者か、割高料金を隠したい業者か、のいずれかです。

施工個所別・施工内容別に数量・単位・単価をできるだけ細かく記載している見積書を提出する業者ほど、良心的で優れた業者です。

 

塗装個所を明示しているか

業者とのトラブルで多いのが、見積もりに入っていると思っていた工事が入ってなくて、別料金になるケースです。

例えば、軒下を塗ってないようなので「そこも塗ってくれるんでしょ?」と聞くと、「ここは見積もりに入っていないので、塗るのであれば別料金をいただきます」といったケースです。

 

軒、破風、庇、水切り、樋、雨戸、戸袋、2階バルコニーの床、門・塀などが塗装個所に含まれているか、見積もり段階で確認することが大切です。

特に食い違いが多いのが、雨戸、戸袋、2階バルコニーの床、門・塀といわれますから、気をつけてください。

 

ただし、素人が1つ1つ確認するのは大変です。一番いいのは、塗らない個所を見積書に記載してもらうことです。

「記載していない個所は全て塗る」ということですから、漏れがなく、トラブルを防ぐ簡単で確実な方法です。

 

塗料の種類と塗りの回数が明記されているか

塗料の「メーカー名」「塗料名」「樹脂成分」「何回塗るのか」が、見積書に記載されているか必ずチェックしましょう。

なかには、見積書に記載した塗料と違う塗料、つまりグレードを落とした塗料を使ったり、薄め液を多く混ぜて塗料の量をごまかす業者もいます。

また、仕上げ塗料は「2回塗り」と見積書に記載していても、1回しか塗らない業者もいます。

 

見積書に記載されていれば、ゼッタイ安心というわけではありませんが、これらのことが見積書に記載されていれば、塗装工事中に確認することもできますし、塗料メーカーに確認することもできます。

 

工程ごとに塗料の色を変え、写真を提出すること

家の塗装は、3回塗りが基本です。下塗り・中塗り・上塗りです。

このうち中塗りと上塗りは、同じ仕上げ塗料を使って塗ります。

 

下塗り用の塗料と仕上げ用の塗料は違いますから、まず塗り残しはないのですが、中塗りと上塗りは同じ塗料を使いますから、色が同じだと、たとえプロでも塗り残しが発生します。

 

塗り残しがあっても、塗装直後には残念ながら分かりません。

しかし、塗り残し部分は1回しか塗れていませんから、耐久性が落ちるし、時間が経てば色ムラになります。

 

それを防ぐための方法が、塗装工程ごとに塗料の色を変えて塗り、その工程が終わるごとに写真を撮って提出してもらうことです。そのことが見積書に記載されていれば安心です。

 

塗装工事以外の費用が記載されているか

塗装工事以外の費用について、見積書に記載があるかどうかも確認しましょう。

具体的には、次の5つです。

  1. 足場代
  2. ネット養生代
  3. マスキング費用
  4. コーキング工事
  5. 高圧洗浄

これらは、塗装工事に不可欠のものです。もし記載がなければ、他の費用に潜り込ませている可能性があります。

また、これらについても、数量・単位・単価まで、きちんと記載があるかどうかチェックしましょう。

目地やサッシ周りのコーキングの打ち増し・打ち替えは、1式として見積書に記載されることがあります。

 

諸経費が高すぎないか

諸経費の項目で利益を上げる業者もあります。もちろん、諸経費を計上しない業者もいます。

諸経費の内容は、ガソリン代や現場管理費など、業者によって異なります。工事期間や会社の形態(直営施工・下請け)によっても違います。

一概には言えませんが、通常、工事費の5~8%程度とされています。高すぎると思われる場合は、確認しておきましょう。

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